亜寒帯の森
Forest Of Subarctic

ヒマラヤの山岳や、亜寒帯の森・草原・海をイメージしたゾーンです。水中で華麗に泳ぐペンギンやオットセイ、ホッキョクグマとガラス越しに会えるのもここ。おすすめは珍しい鳥たちが暮らすウォークインバードケージ。ケージ内に入って間近で観察できます。
スカンジナビア半島からシベリア、アラスカ、カナダにかけて、「タイガ」と呼ばれる針葉樹林帯が存在します。森林の中では最も単純なもので、トウヒ、モミ、カラマツなどの仲間からなり、ヒグマやトナカイなどの哺乳類、鳥類が生息しています。このタイガの景観を代表する地形が「アラース地形」です。
形成過程の詳細はまだ不明ですが、タイガ地帯の森林が火災などで焼失すると太陽の輻射熱が遮断されなくなるため熱的なバランスが壊れ、その一帯の永久凍土が融解することが原因であると言われています。その結果、地面が陥没して不規則な凹凸をもつ地形ができ、できた窪地に水がたまって池沼や湖となります。これが次第に草原などへ変化していくと言われており、「亜寒帯の森」はこのアラース地形の景観を模して作られています。 
ヒマラヤから中国にかけての山岳地帯やシベリアをはじめユーラシアの北部や北アメリカの北部は亜寒帯・寒帯に属し、海岸でも南アメリカやアフリカの南部から西部にかけては冷たい寒流が流れています。亜寒帯や寒帯では1年の多くが雪や氷に閉ざされるため、動植物たちは短い夏の間に子孫を残すための活動を集中して行います。 この地域に住むチベット人やラップ人、イヌイットなどは動物の毛皮や脂を防寒や燃料に利用します。また、食料も動物の乳をチーズやバターにし、肉は塩漬けや薫製などにして保存食を作ります。そして、それぞれのコミュニティーの中で協力しあい、寒くて厳しい時期を過ごすのです。
